ユーフォニアムのハイトーンが出せない…。高い音の出し方ポイント3つ!

ユーフォニアムは吹奏楽の中で、「なぜこのフレーズをユーフォニアムが!?」とびっくりしてしまうような高い音だらけのメロディ、対旋律が書かれていることがよくあります。

「なんとかして出るようになりたい…」そんな思いでがんばって練習してみるけど、練習すればするほどバテてしまう

バテても練習し続けて、口をいためてしまう…

そんなことを繰り返してしまう時期、とってもツラいですよね。

ですが、ユーフォニアムの高い音もしっかりと高い音の出る仕組みを知って、適切に体を使えば出るようになっていきます。

ズバリ、ポイントは口の中の広さです。

目次

高い音の出る仕組み

高い音ってどんな仕組みで出るのでしょうか。

  • とにかく息を出す。
  • 力を込める。
  • あとは気合でなんとかする。

考えただけでも苦しくなります。

原点に立ち返って、とーってもシンプルに考えると、高い音は唇の振動を増やすことで出る仕組みです。

唇の振動

唇の振動?

少しわかりにくかったかもしれません。

よくあるもので例えると…

そう、みんなだいすき風船です。

ふーっと膨らませて、パッとはなす。

すると

ビロロロロロロッ

低い音を鳴らして、空気が出ていきますよね。

このとき、風船の出口を指で抑えて狭くすると…

ピーーーー!

高い音が鳴るんです。

もしこんなことやったことない!という人、ぜひだまされたと思ってやってみてください。

これが、唇の振動によく似ています。

じゃあ具体的にどうしたら、人間の体でも高い音を出せるのか。

主に3つのポイントがあります。

高い音を出すポイント

①口の中をせまく

ユーフォニアムだと、このFくらいから「高い」と思う人が多いと思います。

これより高い音を吹くとき、口の中の広さはどのくらいですか?

ここでいう「口の中の広さ」は下の図の青色の部分になります。

実際にF以上の音を出すときの口の中の広さを確認して(または思い出して)みてください。

…いかがでしょうか。

あめが入るくらい、薄いガムが入るくらい…。

いろいろな人がいると思いますが、風船のイメージでもわかった通り、狭ければ狭いほど高い音は出しやすいので、思い切ってもっともっと狭くしてみてください。

イメージは海苔1枚!!!

それじゃあ響きが…、息の通り道がなくなっちゃう…。

わかります。「そんな狭くて吹けるわけない」とか「それじゃキツイ音になっちゃうよ」って思いますよね。それに加えて狭くしようと思っても、いざマウスピースを唇に当てるといつもの広さになってしまうことも…。僕も学生時代には随分格闘しました笑

安心してください。完全にふさがない限り、息は狭い通り道を流れてきてくれます。

むしろしっかりと狭くすることで息の流れるスピードが早くなり、高い音がグンと出しやすくなります。

ユーフォニアム歴が長い人ほど最初は違和感が大きいと思いますが、「これ以上狭くしたら口の中に空間なんてなくなっちゃう!」くらいまで試してみましょう。

ここがクリアできたら高い音が出せるようになるのはあと一歩です。

②息のスピード

口の中の準備ができたら今度は息のスピードです。

唇の振動を増やすには、息のスピードももちろん不可欠。

でも、風船のイメージでは、音が低いときも高いときも息の量(風船の中の空気)は変えていないような…。

ズバリ正解です。

出口さえ小さくなれば、意識しなくても勝手に圧力は高まり、空気の流れが早くなって唇の振動は増えます。

しかし、狭くなると無意識のうちに抵抗に負けて息のスピードが落ちやすいです。

なので出口の小ささの抵抗に負けないくらいの息のスピードを保ちましょう。

③マウスピースのプレス

プレスはしないほうがいい。

そんなことを聞いたことがある人もいると思います。

実際、僕も学生時代はプレスはしない方が良いと思いこんでいました。

もちろん、力任せのプレスは唇を痛めてしまうこともあります。しかし、せっかく増やした唇の振動を楽器に伝えなければ高い音は出ないのです。

木管楽器の人はリードで振動を生みます。

リードと楽器の接続がしっかりとできていないと音はうまく鳴りませんよね?

金管楽器の場合はその接続が唇とマウスピースになります。

イメージは唇とマウスピースをピッタリと密着

自分の歯並びなども考えながら密着できる場所を探してみてください。

おわりに

ユーフォニアムの高音の出し方、いかがでしたか?

ポイントは

  • 口の中を狭くして
  • 狭さに負けない息のスピードを出して
  • 振動を伝えるために唇をマウスピースにピッタリと密着

の3つです。

仕組みを知ってもすぐに出るようにならないときももちろんありますが、繰り返し考えながら練習していくことで必ず出るようになります。

焦らず、じっくり練習していきましょう。

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この記事を書いた人

1999年、長野県出身。
ユーフォニアム奏者、作編曲家として活動中。

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