こんにちは、石倉です。
練習をたくさんしすぎて、音楽そのものが嫌になってしまったという人はいませんか?
僕は、今までに2回、音楽が嫌になってしまいました。
1回目は、東京藝術大学の受験に落ちてしまった時。
2回目は、音楽大学に入学したあと、思い通りにいかなさすぎて嫌になってしまった時です。
その詳細の話はこちらからご覧ください。
僕は、本当に辛くなってしまったところから、なんとかよじ登ってくることができました。
過去の自分へ、もしメッセージが書けるとしたら。
今回はそんな気持ちで書いています。
本来、芸術というものは素晴らしいもの
本来、芸術って素晴らしいものなんです。
でも、社会では、まず「衣食住」がとても大切にされます。
まず住むところ、食べるもの、そして着るものがないと人間として生活はできません。
しかし、考えてみてほしんです。
芸術、特に音楽ができるのって人間だけではないでしょうか。
僕は、そんな当たり前のことに気がつくことができず、タンギングができないとか、音色が良くないとか、そういうものばかり気にしていました。
「今、音楽を続けているのは、意味あるのかな?」とか
「音楽をやっていたって、誰のためにもなっていないような気がする」なんて思っていました。
でも、そんなこと、決してありません。
音を出して楽しむということ。
音楽を聴いて楽しむということは、我々人間にしかできないことです。
音楽が嫌になってしまったという人、実は自分はとてもすごいことをしているのだと知ってほしい。
音楽は、もしかしたら「衣食住」以上に、人の心を豊かにしてくれるものかもしれません。
人生に疲れた時、もう嫌だとすべてを投げ出したくなってしまった時。
そんな時、自分を励ましてくれるのは、音楽ではないでしょうか?
練習を続けていると、いつか当たる壁
楽器を始めたばかりの頃は、毎日できるようになることがたくさんあって、楽しい気持ちでいっぱいです。
しかし、少しずつ上手になってくると、毎日できるようになることは少なくなり、成長のスピードは落ち着いてきますよね。
そうなってくると当たってしまうのが、練習しても上手くなれないという壁です。
ここに当たってしまうと、とてもキツいですよね。
僕自身、思い通りに上手くなっていかないこと、いままでたくさんありました。
タンギングなんていつになっても上手くできるようにならないし、もう一生上手くできないのかな…なんて思っていました。
でも、今思い返してみると学生時代悩んだことって、最近の奏法にたくさん活かされています。
練習し続けている以上、ムダなことなんて一つだってありません。
「あの時頑張ってよかった。」
そう思える日が必ずきます。
苦しいのは挑戦している証拠
今、練習をしていて「苦しい」と感じる方、
それはきっと挑戦している証です。
「昨日よりも〇〇ができるようになりたい」
「だから、少しでもできることを増やしたい」
そんな気持ちで練習をしているのではないでしょうか。
仮に昨日できたことを維持していくとしたら、そんなに難しくありません。
昨日はできなかったことを少しでもできるようにしたいと思っているからこそ、辛くなってしまうのだと思います。
そんな自分を褒めてあげましょう。
辛い気持ちになってまでも、昨日を乗り越えようとしている自分を褒めてあげましょう。
自分をちゃんと褒めてあげることができるのは自分だけです。
おわりに
練習をしすぎて音楽が嫌になってしまう気持ち、嫌と言うほどわかります。
それでも、練習を続けてきたことで、僕はたくさんの景色を見ることができました。
今、音楽が嫌になってしまったという方、今一度今までの自分が頑張ってきたことを思い返してみてください。
きっと、とてつもなく頑張ってきたんだと思います。
その日々を、大切にしながら、楽しく練習ができるといいですね。
それでは、今日も楽しく練習していきましょう!