ロングトーンの練習中に循環呼吸を習得した話

こんにちは、石倉です。

「循環呼吸」って聞いたことありますか?

僕が初めてこの言葉と出会ったのは、吹奏楽部に所属していた中学生の頃です。

あるプロ奏者の方の演奏を聴く機会があり、その奏者は衝撃的な演奏をしていました。

タリラリラリラリラリラリラリラリラリラリラリラリ・・・・・・・・・・(トリルを吹いている音)

ずーーっと息を吸わずに吹いているではありませんか!

これにはとても驚きました。

当時は、循環呼吸なんて知らずに、「ずっと息を吐き続けることができる人なんているんだ、すげえや」と思ってしまったのです。

その後、家に帰りインターネットを使って調べた結果、「循環呼吸」という技術があることを知ることになります。

循環呼吸練習の日々

「循環呼吸」というものを知った僕は、すぐさまやり方についても調べました。

循環呼吸のやり方

① 息を通常通りに吐く

② 息を吐きながらほっぺたを膨らませていく

③ ほっぺたの中に溜まった空気をほっぺたの力で押し出す

④ ③をやっている間に鼻から吸う

⑤ ほっぺたの空気が無くなる前に、吸った空気を通常通りに吐く

これの繰り返しです。

部活の「ロングトーン練習」の時間に習得

当時は中学生。好奇心旺盛な少年でした。
どうしてもできるようになりたい…!この気持ちは抑えられません。

ちょうどその頃、部活である試みが始まります。

「ロングトーン練習」です。

ロングトーン練習とは、当時所属していた吹奏楽部全員でロングトーンのみを練習する、という練習でした。

だいたい30分くらいだったと思うのですが、僕はいまいち時間の使い方がわからずに持て余してしまっていました。

お、そうだ。この時間に循環呼吸を練習してしまおう。

とても悪い試みです。

習得は結構むずかしい

ロングトーン練習の時間に循環呼吸の練習を始めた僕ですが、とても苦戦します。

ほっぺたに空気を溜めるまではなんとかできるのですが、そこからほっぺたの力のみで音を出し、その上通常の呼吸に戻すのがとてもむずかしいんです。

それでも、毎日続けているうちに少しずつできるようになってきました。

循環呼吸習得完了!

そして、念願の循環呼吸を習得するにいたります。

練習を始めてから2,3ヶ月くらいでした。

当時の僕にとっては、できるようになりたいことランキング堂々たる第1位。とっても嬉しかった。

しかしながら、当時はその使い道が全くわからず、友達に自慢することしかできませんでした。

循環呼吸の使い方

循環呼吸を習得してから10年くらいたった今、ようやく循環呼吸の正しい使い方がわかるようになりました。

思いつく限りまとめてみます。

  • アンサンブルで伴奏パートを演奏中、音を途切れさせたくない時
  • あまりにもずっと連符が続いている時
  • ソロ曲を吹いていて、カデンツァで自慢する時

う〜ん。
「思いつく限り」とか言っておきながら3つくらいしか出てきませんでした。スミマセン。

もちろんできるに越したことはない!のですが、できなくても大丈夫。

でももし、ちょっとでも興味があったら、練習してみると結構楽しいですよ。

おわりに

循環呼吸を習得すると、ちょっとした小技が使えるようになります。

今まで仕方なく吸っていたブレスで音が途切れてしまうのを防止できたり、連符がずっと続く時、難なく息を続けられたり・・・。

そして何より、「自分、結構むずかしいこともできるやん」という謎の自信を手に入れられます。

少しでも興味を持ったら、ぜひやってみましょう。

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