管楽器の人がピアノを弾くことのススメ

こんにちは、石倉です。

管楽器を演奏している人、普段ピアノは弾いたりしますか?

僕は、ユーフォニアムを小学校の頃からやっていましたが、きちんとピアノを習ったのは高校生に入ってから。

なぜ習い始めたのかというと、「高校が音楽科だったので必要だったから。」
ただこれだけです。

もちろん音楽は好きでしたが、特段ピアノがやりたいというわけではなく、また好きだったわけでもありません。

最近は、音大の入試でもピアノがいらないコースが出てきていますが、実は管楽器の人がピアノを弾くと、とてもいい効果がたくさんあります。

今回は、管楽器の人にピアノを弾いてほしい理由を伝えます。

目次

和声感覚を身につけられる

合奏中、「そこもっと和声を感じて吹いて!」
なんて言われた経験ありませんか?

僕は何回もあります。

ですが、「和声を感じて!」と注意されても具体的に何をするのか、さっぱりわかりませんでした。

その原因はなにか。

それは、管楽器は一人で和声を作れないからです。

和声を作るには3声必要ですが、管楽器は一度に一つの音しか出せません。

それゆえ、「和声を感じる」という練習は一人ではできないのです。

しかし、ピアノだとどうでしょうか。

一人で複数の音を操って演奏できます。
つまり、和声を感じながら演奏できるんです。

もちろん、難しい曲を弾けるようになる必要は全くありません。簡単な曲にチャレンジしてみたり、普段部活でやっている、ハーモニー練習なんかを弾いてみたりするだけでも、和声は感じやすくなります。

旋律と伴奏を同時に感じられる

合奏で演奏していると「和声を感じて!」と同じくらい、とんでくる注意がありますよね。

「伴奏もっと聴いて」や、「旋律の動きに注意して」といった注意です。

こんな注意をされたときも、まだピアノを弾いたことがなかった僕は、「自分が吹いているのに、その上、相手の音を聴くって無理じゃね?」と思っていました。

もちろん、ピアノを弾かなくても、だんだん合奏に慣れていくことで聴けるようにはなっていくのですが、ピアノを弾くことで格段に早く聴けるようになります。

それは、ピアノを弾く時、旋律・伴奏を同時に演奏することで、旋律・伴奏を同時に聴き、考えることができるようになるからです。

管楽器から音楽を始めた人にとっては、右手と左手で異なる演奏をするということ自体、嫌になってしまいますよね。

わかります。僕も管楽器から音楽を始めたので、最初は難しかったのをよく覚えています。

しかし、簡単な曲からやっていくと少しずつ、右手と左手を動かせるように「音楽の捉え方」が変わっていきました。

すると、合奏で少しずつ、自分の音と相手の音を同じくらいの割合で聴けるようになっていったんです。

僕の場合はピアノを始めてから1年間くらいで、感覚が変わってきたのを覚えていますが、コツを掴むのが早い人はもっと早く変わってくるかもしれません。

おわりに

僕の周りにいた管楽器の人は、「小さい頃からやっていて得意」な人。それ以外は、「苦手だから諦めている」という人がほとんどでした。

もちろん、上手にピアノを弾ける必要はありません。

ただ、普段一つの音しか出せない管楽器の人が、複数の音を出せるピアノを演奏することで得られるメリットは、ここで挙げた以外にもたくさんあります。

まだピアノを弾いたことがない人、ぜひちょっと触ってみませんか?

それでは、今日も楽しく練習していきましょう!

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この記事を書いた人

1999年、長野県出身。
ユーフォニアム奏者、作編曲家として活動中。

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