こんにちは、石倉です。
楽器を演奏していると、一度は「自分の音をちゃんと録音したいなあ」と思うことありませんか?
最近は、一次審査が録音というコンクールも増えてきましたし、コンクールに限らなくても自分の音がより良い音で録音できると思ったらとても嬉しいですよね。
僕はそんな思いから少しずつ録音を学び、今ではマイクで録音するところから、録音したものを編集し、仕上げるところまでできるようになりました。
今回は管楽器奏者の人が、何を揃えたら録音できるのかをお伝えします。
揃えるもの
録音もこだわり出すとキリがないのですが、まずは「これだけあればなんとかなる」という必要最低限なものから。
①パソコン
まずはなんと言ってもパソコン。
これがないと始まりません。
最近はスマートフォンに直接マイクをつけて録音するタイプでもかなりいい音で録音できるようになってきました。
しかし、スマートフォンだけでは録音した後に編集できる内容が少ないのも事実。
そのためなるべくパソコンがあると便利です。
スペックに関しては、最近出ている普通のノートパソコンでしたら事足りると思いますが、ほとんどタブレットのような格安ノートパソコンなどになってくると、作業中にフリーズしてしまったりと、ストレスが溜まる可能性ありです。
②音楽ソフト
次はパソコンで録音するための音楽ソフト。
僕がおすすめしたいのは、圧倒的に「Logic Pro」。
Logic Proとは、パソコン上で音楽を作れる、いわゆるDTMソフトなのですが、録音機能もとても充実しています。
録音した後の音を加工、編集、良いテイクを繋ぎ合わせたりすることまで、できてしまうんです。
また、このソフトの販売元はiPhoneなどで有名な「Apple」。iPhoneなどと同じで、誰もがシンプルに使えるよう、操作がとてもしやすいのが特徴。
一つデメリットは、アップル製のパソコン、Macシリーズでしか使えないという点。
Windowsでは使うことができません。
③マイク
次はいよいよマイクです。
マイクにはざっと二種類あり、ダイナミックマイクとコンデンサーマイク。
大雑把に説明すると、ダイナミックマイクとはいわゆるカラオケなどで使うマイクのこと。
とても使いやすいマイクですが、音の取り込む範囲が大きく、レコーディングなどには向きません。
コンデンサーマイクとは、よくファーストテイクなんかでも使われているような、レコーディング用のマイク。
広い範囲を録音するのは不向きですが、細かい音まで綺麗に録れます。
いつも吹奏楽など大きな編成ばかり録音することが多い!という少し特殊なパターンは別ですが、管楽器を録音するなら基本的にはコンデンサーマイクがおすすめ。
僕が愛用しているのは、オーディオテクニカ製のAT4040というマイク。
歌はもちろんですが、管楽器の音もとても綺麗に録音できます。
僕は家で録音して納品する、いわゆる「宅録」なんかもやったりしますが、このマイクで困ったことは無いです。
④オーディオインターフェイス
録音する人でないとちょっと聞き慣れないのが、この「オーディオインターフェイス」というもの。
僕も使ってみるまでなんでこんなのいるんだ?と思っていました。
ざっくり説明すると、パソコンとマイクを繋ぐために必要なものです。
マイクはアナログ信号で録音しようとしますが、パソコンではデジタルデータを扱います。
マイクとパソコンをそのまま繋げると、アナログとデジタルで信号が合わず、綺麗に録音することができません。
そこでこのオーディオインターフェイスを使うと、信号を変換してくれて綺麗に録音できるということ。
僕が使っているのは、スタインバーグ製のUR22mkという機種。
(2025年1月現在では販売しておらず、中古のみとなってしまっているようです。)
このオーディオインターフェイスは、マイクをつなげる部分が2つあり、マイク2つを同時に録音することが可能です。
もし今後、マイクを2つ使って録音する可能性がある人は、マイクをつなげる部分が2つ以上あるものをおすすめします。
⑤ケーブル類
意外と忘れてしまうのが、このケーブル類。
ここは製品それぞれで異なることが多いので、実際に商品を買ってから買うことを強くおすすめします。
(僕は商品を買う時にケーブルを全部揃えてしまったために、少しミスりました。)
主に必要なのが、パソコンからオーディオインターフェイスにつなぐケーブル。
(スタインバーグ製のUR22mkなら、USB-Bといわれるプリンターなどによく使われているUSBとパソコンを繋ぐケーブル。)
次に、マイクとオーディオインターフェイスをつなぐXLRケーブルというもの。
僕の場合は、アンサンブルや、ホールでの録音など広い場所での録音もする予定があったため、長いXLRケーブルを買いました。
以上が、録音する上で絶対に必要なもの5選でした!
あったら便利なもの
ここまでは、録音する上で必ず必要なもの。
これから紹介するのはあったら便利!というものです。
⑤ヘッドホン
自分が録音した音。
パソコンのスピーカーではなく、せっかくならちゃんとした音で聴きたいですよね。
もし、録音した後、録音した音を編集したい!というのであれば必須に近いかもしれません。
というのも、パソコンの音というのは、聴く人が聴きやすいようにあらかじめ高音や低音が少し強化されてしまっていることがほとんどだからです。
だから、なるべくフラットに音を聴くためにも、レコーディング用のヘッドホンはあると便利だと思います。
僕が使っているのは、ソニー製のスタジオモニターヘッドホン MDR-M1STというヘッドホン。
ヘッドホンは色々と試してみましたが、この「モニターヘッドホン」といわれるジャンルのものが最も音をフラットに出力してくれる感じです。
⑥マイクスタンド
これもあるとめちゃくちゃ便利です。
もちろん、マイクを固定できさえすればいらないのですが、レコーディングで使うようなマイクはとにかく細かい音まで拾ってしまうもの。
なるべく雑音が入らないようにするには、しっかりとしたマイクスタンドを使って、固定できると録音がよりやりやすくなります。
僕が使っているのは、CLASSIC PRO MSB/BLACK ブームマイクスタンドという製品。
このマイクスタンドは、歌を歌う用らしいのですが、ユーフォニアムを立って演奏するときでも十分使えるくらい汎用性の高いスタンドです。
おわりに
せっかくの録音。どうせならいい音で録音したいですよね。
ネットには歌を歌う人用のおすすめマイクなどはたくさん載っていたのですが、実際に管楽器を演奏している人のおすすめマイクなどはあまりなかったので、買う時にとても苦労しました。
管楽器を演奏していて、録音してみたい方、ぜひ参考にしてみてください!
そして、もし「買うまではいかないけれど、録音をしてみたい」という方。
僕の普段使っている機材を使って、レコーディングをサポートするプランもあるので、ぜひチェックしてみてください。

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