こんにちは、石倉です。
2024年12月に完成したばかりの新曲「冬の朝に見た記憶」の参考音源を公開したのでお知らせします。
この曲は、自分たちで企画した演奏会「Euphonium Tuba Quartetto〜忘年会Live〜」にて世界初演をおこないました。
作曲のきっかけ
この曲を作曲したのは、「Euphonium Tuba Quartetto〜忘年会Live〜」という演奏会を企画したことがきっかけです。
4人で演奏会について話し合っている際に、「石倉なんかやりたい曲ある?」と言われたので、「冬についての曲を書きたい!」と伝えたところ快く快諾してくれました。
普段作曲するときには、どんな楽器で吹くのかをとても考えます。
今回はユーフォニアム・テューバ四重奏(通称バリチュー)なので、温かい優しさのある、ときには低音がキラッと光るようなそんな曲を書きたいと思いました。
舞台は冬の朝。
冬の朝って、なんだかひんやりしててとっても気持ちがいいですよね。
でも、夏のような元気な感じではないし、秋のような寂しさともなんだか違う、清々しい朝の空気。
そんなものを表現したくて作曲しました。
曲の聴きどころ
まずは、出だしの音です。
この下からソレラシの和音。コードにするとGadd9というコードになります。
「add9」というコードは、通常の3和音に9度の音を足した和音になります。
この最初の音を決めるのにとんでもなく時間がかかって…。
冬の朝の清々しい朝の空気、どこまでも澄んでいる青空を表現したくて、いろいろな音から選びだした和音になります。
その後、色々な調性に転調していくわけですが、最後5:18〜くらいから始まるEdurのメロディ。
今回僕が一番使いたかったメロディです。
この部分を書くために、この曲を作曲したと言っても過言ではありません。
そのくらい個人的に気に入っている箇所。
冬の朝の朝日が出てくる荘厳な景色を想像して書いた部分になります。
僕はユーフォニアムを普段吹いていますが、バリチューはこういう荘厳な音並びの楽譜を書くと、とてもよく鳴るんです。
バリチューだったからこそ思いついたこの曲。
もし違う編成だったら、仮に同じ景色を表現しようと思っても、この曲はできていなかったと思います。
楽譜販売について
「冬の朝に見た記憶」は楽譜販売をしています。
1曲あたり
おわりに
この曲は思いつくまでざっと1ヶ月くらいかかりましたが、実際に楽譜を書き始めてからはなんと1日で完成しました。
冬の朝の景色を思い浮かべながらぜひお聴きください。

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