こんにちは、石倉です。
僕は楽器を始めてから長い間、「力ずくで」「無理やり」でも、何度も何度も練習していれば、ハイトーンもタンギングもできるようになるのだと思い込んでいました。
もちろん、慣れによって多少はできるようになるかもしれませんが、僕の場合は小学校から中学、高校とユーフォニアムを吹いてきましたが、苦手なタンギングは一向に苦手なまま。
「下の筋肉を鍛える」くらいのつもりで何回も何回も繰り返すタンギング練習。
なぜこんなにもできないのかわからない中で繰り返す日々。
とてもきつかったのを覚えています。
「力ずく」「無理やり」な練習は、一見するとすごく頑張っているように見えますが、本当はとても大きなエネルギーロスが隠れているかもしれません。
「毎日同じ練習」の罠
小学校の頃、ユーフォニアムを始めたばかりの頃は、毎日繰り返し同じ練習をしているだけで、できるようになることが少しずつ増えてきました。
ところがそこそこハイトーンやタンギングができるようになってきた中学高校時代は、毎日同じ練習を繰り返しているだけでは、どうもできるようになっていくことが少ないことに気がつきます。
今思えば当たり前の話なのですが、できることが増えていけばいくほど、練習内容もちゃんと効果があるものにしていかなくてはいけなかったんです。
でも当時の僕はそれを気づかず、ただ黙々と練習を繰り返しては「いつかできるはず」を繰り返していました。
「無理やり」「力ずく」の練習はメンタルも体もボロボロに
高校生になってから音楽科のある高校に入り、練習時間がとても増えました。
でも、練習内容は中学校からずっと同じ。
それをとにかく何度も何度も練習していきます。
特に苦手だったタンギング練習も、毎日毎日少しずつテンポを上げられるように練習していきました。
当時は、力ずくで何度もタンギングをしていれば舌が鍛えられると信じ切っていたんです。
ところが、途中のテンポから全くテンポが上がっていかず…。
頑張っているからにはちゃんと成果が出て欲しいですよね。
ところが当時の僕にとってはあまり意味のない練習をとにかくひたすらに繰り返すばかり。
当たり前ですが成果は出るわけありません。
結果的に、頑張っても頑張ってもできるようにならないというきつい思いと、無駄に楽器を吹き続けるため意味のないバテや唇周りの荒れがあって、だいぶしんどかった。
僕のタンギングの場合は、舌が遅いのだと思って舌ばかりに力を入れていたけれど、これは大きなエネルギーロスでした。
必要なのは「練習内容をアップデートする力」だった
今だから当時の僕に思うこと。
大切なのは無理やり何度もやることではなく、今自分にとって必要な練習を考える力。
この部分がすっぽり抜けていました。
例えばタンギングに関して言えば、ある程度何度も繰り返しても全く効果がない時点で、「何か別のやり方があるんじゃないか」と疑うべきだったんです。
もちろん、繰り返していくことでできるようになることもあるにはあります。
しかし、常に「その練習方法が、今の自分にあっているのか」は疑うべきです。
毎日練習しているからこそ、少しずつ自分のできることも変化しています。
それに合わせて練習内容を考え、今の自分にとって1番効果のあるものを練習できるようにしていきたいですね。
おわりに
「無理やり」「力ずく」は体もメンタルもボロボロになっていきます。
練習してもしてもうまくいかないと悩んでいる方、もしかしたら練習内容のアップデートが必要かもしれません。
「無理やり」「力ずく」
頑張っているように見えて、実は「練習内容が少し古いよ」と教えてくれているサインかもしれませんね。
それでは今日も楽しく練習していきましょう!
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