「叶わなかった夢を」/作曲依頼作品の紹介

こんにちは、石倉です。

昨年2023年夏頃に、Euphonium Duo烏兎さんより作曲依頼をいただきました。

その作品がYoutubeに公開されていますので、ご紹介します。

目次

作品動画

作曲のきっかけ

Euphonium Duo烏兎(作山麻花さん、渡辺裕也さん)は、洗足学園音楽大学の先輩にあたります。

僕と6個学年が違うので被ってはいないのですが、卒業後の演奏のお仕事などでご一緒させて頂いたことをきっかけに、依頼をいただくことに。

「秋らしい曲で、ユーフォニアムの良さが活きる曲を!」との依頼。

少しずつ構想を練っていきました。

僕は作曲するとき、ほとんどと言っても過言ではないくらい調性を最初に決めてしまいます。

秋。
僕の中で秋といえばホ短調なんです。

秋の一番栄えていた頃から衰え、草は枯れ、景色から色が少しずつ落ちていきます。
そんな様子を示せるのは、ホ短調のさみしい雰囲気がぴったりだなと思ったんです。
ホ短調の曲といえば「小さい秋」もそうですよね。

曲名に込めた思い

この曲の曲名は「叶わなかった夢を」です。

秋らしい曲をとの依頼に「叶わなかった夢を」という曲名をつけたのには理由があります。

それは、人生を季節に例えたとき、秋という季節は夢を諦める季節なんじゃないかと、そう考えたから。

春に生まれ希望を抱き、夏に夢を実現するために花を咲かせ、秋には実現できなかった夢を悲しみ、冬には終わりを慈しむ。
そんなイメージです。

この曲は、叶わなかった夢を自分の中でどう昇華させていくのかを音楽にした曲になります。

ちなみに、この曲名を最初に烏兎のお二人に伝えたところ、「石倉くん病んでない、大丈夫?」と心配されました。(笑)

曲の聴いてほしいポイント

この曲の一番聴いてほしいのは、6:56から7:25あたりまでの、ホ短調からイ長調という明るい調性に転調する部分です。(以下の動画は6:56から再生されます。)

このイ長調に転調した部分は、「叶わなかった夢を」のちょうど「夢」の部分。

叶わなかった思い、でも夢に向かって努力した思い出は消えないものなんだ、というのをなんとか音楽で表現したかったんです。

この曲は、このイ長調に転調した部分を書きたい思いだけで仕上げたと言っても過言ではないくらい、自分の中でとても気に入っているポイントです。

おわりに

秋という季節は、少し切なく、少しさみしいもの。

そんな気持ちを表現してみた曲です。

ぜひ、お聴きください。

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