「どう思われるか」の考えすぎで音出しすら怖くなった話

こんにちは、石倉です。

演奏していてこんなことを考えたことはありませんか?

「隣の人に下手って思われたらどうしよう」
「聴いてくれる人に音が変って思われたらどうしよう」

自分以外の人にどう思われるのか、演奏中気にしてしまう気持ちはとてもよくわかります。

僕も学生の頃は、演奏中他人にどう思われているのかが気になって仕方ない時期もありました。

そしてこの問題の恐ろしいのは、あまりにも気にしすぎるとただの音出しですら怖くなってしまったこと。

それは楽器を演奏するにはあまりにも不健康ですよね。

目次

「どう思われるのか」考え過ぎて音出しが怖くなる

僕は幼少期から「他人の自分への評価」というものが気になる性格でした。

もともとそんな要素はあったのですが、ユーフォニアムを始め、経験年数がどんどん増えてくると、最初は「音楽って楽しい!」だけだったのが、「常に評価されていて息苦しい」に変わっていくことに。

学生時代の1番ひどい時なんて、音出しですら「上手く吹かなくちゃ」と無意識に思ってしまい、他の人がいる場で音出しをすることが怖くなっていた時期もあります。

 

今、冷静に考えるとそんなに恐れなくて大丈夫と思えますが、当時はとてもきつかったのをよく覚えています。

なぜ他人を気にするのか

そもそもなぜ他人を気にしてしまうようになったのか。
なぜ音出しですら評価されると思ってしまったのか。

確かにもともと他人の評価を気にしやすい性格ではありました。

しかし、楽器演奏の経験が少ない頃には考えなかったこと。ましてや音出しが怖くなることなんてありませんでした。

 

よくよく考えてみると、演奏の経験が増えれば増えるほど「どう思われるか」を考えてしまっていることに気がつきます。

 

このことからわかったのは、経験が増えると同時にプライドみたいなものも増えていき、過剰に「どう思われるか」を気にしてしまう、ということ

プライドが邪魔をする

プライドは上手く使うと演奏の手助けをしてくれます。

いい演奏をしたい、そのエネルギーを増してくれたり、練習したいという意欲を強めてくれます。

しかし、プライドの厄介なのは、その逆にも作用してしまうということ。

いい演奏と思われなくてはいけないと自分を苦しめる原因にもなるんです。

プライドが邪魔をしていては演奏しにくいこと間違いないですね。

 

培ってきたものが逆に苦しめてしまう。
一体どうしたらいいんだ。

自分自身で自問自答することに。

100点を目指さない

悩んだ末、辿り着いた答えは100点を目指さないということ。

誰かにとっての100点は誰かにとっての50点かもしれない。
他人の評価なんて考えたところでコントロールできるものではない。

そう、100点なんて絶対無理なんですね

その事実に気づいてしまえば、「他人の評価」という余計なことを考えてしまうことなく、いい音楽をしたいという思いだけで演奏できるわけです。

 

とはいえ、すぐに怖くなくなるわけでもなく…。
怖くなくなるようになるまでは、だいぶ時間がかかりました。

それも完全にというわけではなく、今でもたまに「他人の評価」を気にしてしまう時が多少なりともあります。

 

でも、100点を出そうとするんじゃなくて、今できるベストを尽くす。
この考え方を思い出すことで、自分を落ち着けられるようになってきました。

おわりに

「どう思われるか」

気にし始めるときりがありません。

僕の場合は、根底に100点を目指そうとする気持ちがあって、気にしてしまっていました。

 

もし、今「他人からどう思われるか」について悩んでいる人がいたら、自分が「気にしてしまう」原因を考えてみると、解決策が出てくるかもしれません。

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