緊張した時こそ「楽しむ」ことが大切

こんにちは、石倉です。

先日、とある演奏会のリハーサルが行われました。

これは僕だけかもしれませんが、リハーサルって一番緊張しませんか??

お客さんはいないし、音楽をよりよくするため様々な改善の指示がとんでくる。

何度やっても慣れないもんです。

そんな時、さらに緊張要素を高める曲がありました。

完全なるユーフォニアムソロ。しかも、伴奏なし!

文字に起こすだけで怖いですねえ…。

はい、当然ながらとんでもなく緊張しました。

もちろん心臓がバクバク言いましたが、結果はなんとか吹き切ることができたんです。

ポイントは「楽しむ」ことでした。

目次

緊張度100%のリハーサル

よく僕の演奏会に来てくれる生徒さんにもよく「石倉さんって緊張しないんですか?」と質問されます。

その度に答えているのですが、

めちゃくちゃ緊張します。

もちろん慣れもあると思うんですが、緊張しない人ももちろんいますよね。どんな本番でも平常心で演奏できるなんて羨ましいなって思ってたこともあります。

先日のリハーサルでももれなく緊張していた僕。

色々な準備はしたし、吹くことに不安があったわけではないのですが、みんなが自分の演奏を聴いてると思いすぎて、緊張してしまったんです。

緊張度でいうと、普段の演奏会の緊張度が50%くらいだとしたら、先日のリハーサルの緊張度は100%に近いくらい緊張していました。

もちろん、リハーサルはいつもの本番よりも緊張するのですが、それでもいつもは80%くらいです。

それが、伴奏の全くないユーフォニアムソロという普段あまり経験したことのない状況で緊張度100%になってしまったというわけです。

ドキドキして死にそうになってしまいました。

緊張しすぎている時って何故かすごい周りが鮮明に見えてしまって、みんな自分に注目してることをすごく考えてしまったんです。

音を吹くということすらきつくなってしまいそうでした。

そんなときふと思い出したのは、「楽しむ」ことの大切さでした。

「楽しむ」ことで音楽に集中できた

自分のソロを吹く前に、冷静に考えてみました。

なんのために吹くのだろう→お客さんに音楽を届けるため
どうして緊張しているのだろう→みんなに聴かれているから
音楽をすることは嫌い?→全く嫌いじゃない、むしろとても好き

そう、楽器を吹くことは大好きなんです。

そして、お客さんに音を届けたい。

なら、それがたとえリハーサルだとしても楽しんでしまえばいいのでは?とそう思えたんです。

「楽しむ」そう思えた瞬間、ぐっと入っていた力がすっと抜けたんです。

結果は100点とは言いがたかったですが、緊張してしまって何をやっているのかわからなくなるなんてことはなく、音楽に集中して吹き切ることができました。

お客さんは「楽しんでいる」演奏を聴きたい

演奏会やライブに行った時、どんな演奏が聴きたいですか?

縦と横がピッタリあった演奏?
音程がピタッと合っている演奏?
ミスが一個もない演奏?

僕はそんなものを聴きたいとはこれっぽっちも思いません。

聴きたいのは、奏者が思いっきり楽しんでる演奏。

奏者が音楽を心の底から楽しんでいる、とても素敵なことだと思います。

もちろん、緊張は0にすることはとても難しい。

でも、緊張する気持ちより上回るくらい「楽しむ」事ができたら…。

それはきっとお客さんにも届くと思います。

おわりに

緊張してしまうと、周りが見えなくなってしまって、自分が何を吹いているのかわからなくなってしまう…。

僕は何度もそんな経験をしました。

でも今回のリハーサルでは、緊張する気持ち以上に「楽しむ」気持ちを出すことで、なんとか乗り越えることができたんです。

緊張してしまう方、ぜひ心の底から「楽しむ」ことに集中してみてください。

すぐには難しくても、緊張に飲まれず、音楽を楽しみながら演奏できる日が必ずやってきます。

それでは、今日も楽しく練習していきましょう!

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この記事を書いた人

1999年、長野県出身。
ユーフォニアム奏者、作編曲家として活動中。

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