ソロの出だしが怖い時に考えたいこと3つ

こんにちは、石倉です。

曲を吹いていて、「出だしが怖い…」と思ったことはありませんか?

僕は散々あります。

合奏。特に怖い先生が指揮の時、怖くて怖くて逃げ出したくなることもよくありました。

普段はなんでもない普通の高さの音でも、あの合奏の空気感、失敗したら怒られるという恐怖感、一人で何回も吹かされたらどうしようという焦燥感。

何度味わっても慣れるものではありません。

もちろん、今も怖い気持ちはありますが、僕なりに何度か失敗を繰り返していくうちに、あるポイントを気をつけるとうまくいく確率が上がることに気がつきました。

今回はそんなポイントを3つ紹介します。

目次

強弱に囚われすぎない

まず、出だしが怖い時ってどんな時でしょうか。

ソロ。

1人だけのパート、もちろん怖いですよね。

そのソロが自分にとって難しい音から始まるフレーズだったりすると、特に怖いです。

さらに、強弱がppだったりしたら。

「音が出るかな…」「かすったりしないかな…」

金管楽器なら、この不安はつきものですね。

しかし、ここで考えて欲しいのは、その強弱、本当に適切なの?ということ。

強弱がpのとき、必要以上にビビっていませんか?

強弱記号って音量のボリュームみたいに考えている人もいますが、実はそれは大きな間違い。

大きい、小さいではなく、

強い、弱いなんです。

もっというと力強い、優しいとも言えます。

ソロ。しかもppの時、小さく音を出そうとすると、余計な力が入ってしまい、うまくいかないことが多いです。

ppで出だしが怖い時は、優しく大きく吹いてあげるイメージで吹くと、うまくいきやすいですよ。

口の準備をする

出だしが怖い時って、休みがずっと続いた後とかに多くないですか?

そのまんま続けて吹けば怖くないのに、やたらと長い休みがあると、途端に出だしが怖く感じてしまいます。

そんな時に大事なのは、口の準備をするということ。

しかも、たっぷりと時間を使って。

上唇と下唇をぴったりと合わせ、マウスピースにしっかりと密着させます。

そうすることにより、息がしっかりと唇の振動に変わりやすくなります。

そして、しっかりとブレスをおこなう。

準備を整えてあげるだけでも、緊張度はグッと減ります。

曲に入り込む

もちろん下準備も大切です。

でも一番大切なのは、しっかりと曲に入り込むということ。

曲に入り込むというのは、没頭するということです。

曲の雰囲気、自分が今から吹く音はどんな音にしたいか、曲の中で自分の音はどんな役割があるのかといったことを考えましょう。

「出だしがちゃんと出るかな」と不安になる気持ちはとてもわかります。

でも、そればっかり考えていても楽しくないですよね。

「怖い…」という気持ちが出てきたら、まずはそれを自分でしっかりと認めてあげてから、
「でも、私はこうやって吹きたい」と吹きたいという気持ちを持つことで、乗り越えられることをたくさんありますよ。

僕は、ソロ、しかもppの時にたくさん怖い思いをしてきました。

でも、結局その場でそのソロを吹けるのは自分しかいないんです。

だったら楽しんだもん勝ち。

もし恐怖に支配されそうになったら、曲にどんどん入り込んでみてください。

おわりに

「大丈夫かなあ…」という不安な気持ちは、意外と音に出てしまうものです。

でも、それだけの不安があるということは、それだけ練習をしてきたという表れでもあります。

ソロが怖くなっても、ポイントを押さえて、楽しく吹きたいですね。

それでは、今日も楽しく練習していきましょう!

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この記事を書いた人

1999年、長野県出身。
ユーフォニアム奏者、作編曲家として活動中。

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