【曲集】「四季の願いを聴きたくて」参考音源公開

こんにちは、石倉です。

曲集「四季の願いを聴きたくて」の参考音源を公開したのでお知らせします。

この「四季の願いを聴きたくて」という作品は、四季それぞれ4曲からなる曲集なのですが、実は作曲した時期はすべてバラバラなんです。
一番最初に「<冬>ひとりきりの祈歌」を作曲し、その後に「<夏>蛍のいた川」を作曲したのですが、せっかくなら春と秋も作曲して、四季を巡れる曲集を作りたい!という思いから誕生した曲集になります。

目次

参考音源

<春>芽吹きの雨

<夏>蛍のいた川

<秋>薄明の月

<冬>ひとりきりの祈歌

春夏秋冬 それぞれの作曲のきっかけ

曲集「四季の願いを聴きたくて」は、春夏秋冬の4曲からなります。

<春>芽吹きの雨

この曲を作曲したのは、2022年夏頃アロワニウムと題した演奏会を企画した頃になります。
メンバーと演奏会で何をやるか相談中、あるメンバーから「石倉が作った夏と冬の曲はもうあるから、春と秋の曲を書いて四季の曲集にしようよ!」という提案が。

その提案に乗り、とてもワクワクした気持ちで作曲しました。

春の曲を書こうと思ったときに、一番最初に浮かんだのが花がたくさん開花する景色。
花が開花するための、「春の雨」をテーマにしたら面白いんじゃないかと思ったのが作曲のきっかけです。

イメージは音の粒が雨になって降り注ぐような感じ。比較的速めのテンポの曲です。
植物たちが踊っているような音楽にしたかったので、4曲の中でこの曲のみ3拍子のワルツになっています。

しとしとした雨ではなく、これから花が咲くというワクワクした雨。
その雨はやがてやみ、青空が広がります。

僕にとって青い空はニ長調なんです。
この曲も盛り上がるところはニ長調で作曲しています。

<夏>蛍のいた川

この曲を作曲したのは、「蛍をテーマにした曲を作ってほしい」という作曲依頼から始まりました。

依頼の内容は、「蛍の命の尊さを表現した曲を書いてほしい」という内容。
なんでも、蛍を見に行った際にもう一度見たいと思って見に行ったところ、もう蛍はいなくなってしまっており、蛍の寿命の短さを感じたとのことです。(蛍の寿命は約2週間)

比較的ゆっくりとした曲。
もしかしたら世間一般的に言われる「夏らしさ」はこの曲にはあまりないかもしれません。

でも、僕にとって夏は太陽が燦々と降り注ぐ暑い夏もありますが、それより表現したかったのは、夏の夜のなんとも言えない静けさ。

昼間あれだけ賑わった街も、夏の夜には静かになります。

そこで聴こえる夏の虫達の合唱。
光る蛍の群れ。

そんな様子を音楽で表現しました。

この曲はユーフォソロバージョンも作っており、演奏動画もありますのでぜひご覧ください。

<秋>薄明の月

この曲も、2022年夏頃アロワニウムと題した演奏会を企画した際に作曲した曲になります。

秋の曲といえば、僕にとってはホ短調。

その証拠に、全く曲調が異なりますが、先日作曲を依頼されたときに書いた「叶わなかった夢を」という作品。
この曲も秋をモチーフにした曲なのですが、思いっきりホ短調になっているではありませんか!

曲名である「薄明の月」の「薄明」というのは、日の出前、日の入り後の空がうす明るい状態のことをいいます。

秋はだんだんと日が短くなり、明け方や夕方でも月が見えますよね。
この曲はそんな時間を表現しています。

夏が終わり、風が冷たくなる季節。
人々の表情も夏と比べると冷たくなる季節。

風が過ぎ去っていく表現をするために、テンポは速めの曲です。

そして僕自身とても気に入っているのが、中間部の5拍子のメロディ。
少しトリッキーながら秋の寂しさや思い出が一瞬見えるような、あったかいメロディが顔を出します。(1:18〜2:00くらいまで)

最終的には冬に向かっていく厳しさに飲まれてしまうのですが、この一瞬の温かさを出すのにとても苦労しました。

<冬>ひとりきりの祈歌

「<冬>ひとりきりの祈歌」は、実は僕が音楽大学に入り、専門的に作曲を学びだしてから最初に作曲した曲です。
この曲より前は作曲を習わず独学で書いていましたが、この曲から少しずつ作曲を学んでいきました。

作曲したのは、今から5年くらい前の2019年春です。

この曲を作曲したきっかけは、ある演奏会(朗読劇と音楽をコラボさせるという面白い試みの演奏会)で演奏したいという依頼から始まりました。

その朗読劇はオリジナルのストーリーだったのですが、そこに出てくる主人公の気持ちをテーマに作曲しています。

朗読劇の大まかな内容は、ある一人の少女がクリスマスの夜に様々な人と出会いながら、自分は孤独でなかったということに気づいていくという話。
お父さん、お母さんもいないという話だったのですが、両親に会いたいと祈る場面がテーマになっています。

この「祈り」をする場面。
叶わない夢をなんとか叶えようとする気持ち。

そんなろうそくの火のような音楽を作りたかったんです。

つらいけれどなんとか前を向く気持ちを表現するために、この曲は変ホ長調とハ短調をいったりきたりします。

楽譜販売

曲集「四季の願いを聴きたくて」は楽譜販売をしています。

曲集「四季の願いを聴きたくて」をまとめて購入すると、1曲ずつ購入するより¥3,000お得です。

おわりに

僕にとって初めての曲集「四季の願いを聴きたくて」

それぞれの曲には、表現したかった景色があります。

自分の中にあるそれぞれの四季の景色を考えながらぜひお聴きください。

<春>芽吹きの雨

<夏>蛍のいた川

<秋>薄明の月

<冬>ひとりきりの祈歌

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