落語と演奏の意外な共通点とは⋯?

こんにちは、石倉です。

つい先日、とあるきっかけから落語を聴いてきました。

僕にとってはこれが人生初の落語。
テレビではなんとなく聴いたことがありますが、実際に会場で生の落語を聴くのは初めてでした。

最初はただ映画を見にいくような気分で聴き始めたのですが、始まってみるととんでもない。

言葉の抑揚、場面の転換、オチの作り方。

音楽へ活かせる共通点だらけだったんです。

目次

抑揚の付け方

まずはなんと言っても抑揚の付け方です。
落語では映像などは一切使いません。

あくまでも、話す人のみ。

それなのに、落語に登場する人々が笑ったり、泣いたり。
そして怒ったりとまるで目の前に映像があるかのよう。

クラシックの演奏会も落語と同じように映像は基本的には使われないですよね。

でも、曲の抑揚をしっかり作ることで、お客さんにとってその曲の景色や色が見えるような演奏を目指したいところです。

色々な声のトーンを使い分ける

落語では登場人物が1人というのはごく稀。
ほとんどの場合、数人の人物が登場します。

それを1人で演じるわけなのですが、これがまたすごいんです。

僕も落語を聴いていてびっくりしたのですが、全部同じ人が話しているはずなのに、まるで何人も人が出演してるかのように声色を使い分けていました。

 

楽器も本来は一つの音色しか出せないはずです。

でも色々な音色を使い分けて、曲の場面ごとに色々な音色をお客さんに届けられたらとてもいいですよね。

場面の切り替え

落語では場面が頻繁に切り替わります。

あるときは家の中で会話している場面、そしてある時には街中で繰り広げられる会話、と言った具合に。
それを、話し方のみで見事に表現していました。

 

曲でも、場面が移り変わる瞬間ってありますよね。

特に長い曲なんかだと、同じ曲でも元気な部分、切ない部分といろんな場面が登場することが多いです。

そんな時に、前の曲調と打って変わったような場面転換ができるとお客さんをさらに楽しませることができそうですよね。

お客さんと一緒になって作り上げる空気づくり

今回落語を聴いていて、1番音楽に活かせそうだなあと思ったのがこれ。

とにかくお客さんとの距離が近い!

お客さんがウケていた部分なんかは、さらに場を盛り上げるためにアドリブで会話を長くしたりしていました。

 

クラシックだとアドリブというのはあまりないもの。

それでも、演奏中楽譜にばっかりかじりつくことなく、お客さんの表情を気にしながら演奏できるくらいの余裕さがあるといいですね。

おわりに

正直、僕には一生縁がないものだなあと勝手に思っていた落語。

でも、いざ実際聴いてみたら、とても面白いのはもちろん、音楽に活かせることだらけ!

 

音楽が好きな人は、音楽との共通点がたくさんあってきっと楽しめること間違いなし!

 

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