こんにちは、石倉です。
吹奏楽部に所属しているとたまにあるイベント、ホール練習。
実際の演奏会の会場やコンクールの本番の会場でなくても、本物のホールで練習できるのはとても有意義ですよね。
でも、ホール練習の日というのは大体バタバタしていて、気がついたら終わっている…となってしまうのも事実。
せっかくホールを使えるのだからそんなのもったいない!
ということで、今回はホール練習を有意義に使う方法を考えてみました。
響きの確認
ますはなんといっても響きの確認。
ホールでは普段練習している音楽室では考えられないくらい、響きがあります。
響きを確認するのはとっても簡単。
音を短くスタッカートで吹いた後、どのくらい音が残るのかを確かめます。(これを残響音といいます。)
この残響音というのは、ホールに人が満員でいるのか、それともガラガラなのかによっても結構変わってくるんです。
人がたくさん入っていると、音が吸われてしまうので基本的には響きはなくなっていきます。
この「響いている」という感覚をホール練習でつかめると、普段の合奏練習をしているときにも、ホールで吹いたら⋯という想像がしやすくなりますね。
自分の楽器の音が客席ではどう聴こえるのか確認
もし可能であれば、ホール練習の音は録音しておきましょう。
というのも、自分の音をホールの客席で聴いたらどんな風に聴こえるのかを確かめる絶好のチャンスです。
これを特におすすめしたいのが、ユーフォニアムなどベルが上を向いている楽器。
僕も経験がありますが、ベルが上を向いていることで自分の音がなかなか確認しにくいんです。
ホールは本来ステージから客席に向かって音を飛ばしやすい構造をしているので、こればっかりはしょうがないですね。
また、ベルが上を向いているので客席に直接ベルが向きません。
となるとここで気をつけたいのが、ユーフォニアムの音柔らかすぎてしまう問題。
僕の感覚だと、かなりきつめの音を吹いても、ホールだとちょうどよく感じられます。
逆に「ステージ上で柔らかくていい音」は、客席で聴くとモワモワしすぎて何を演奏しているのかわからない場合がほとんど。
このあたりの、「客席だとどう聴こえるのか」についてしっかり確かめましょう。
ホール練習で確かめることで、普段の部屋でもどんな音色で練習すればホールでよく聴こえるのかがわかりやすくなります。
緊張するのを感じる
そしてこれは心の問題。
ホールってとても緊張しませんか?
僕は、普段練習している練習室ではあまり感じないことが多いですが、ホールはやはり特別な場所。
いつもより緊張します。
この緊張している自分を感じるのも、ホール練習ではとても大切なこと。
緊張というのは厄介なもので、普段できていることをできなくしてしまいます。
何ができなくなってしまうのかは一人ひとり異なりますが、僕の場合は緊張することにより口が震えてしまい、アパーチュアがおかしくなってバテるのが極端に早まってしまったりします。
ここで大切なのが、緊張すると体にどんな変化があるのかを感じることです。
体にどんな変化があるのかを知っておくだけで、何らかの対処法を考えられます。
ただ「緊張が怖い、緊張すると吹けなくなってしまう」という状態から、「緊張したら〇〇が〇〇になる」とわかるだけでもとても大きな進化。
ホール練習の緊張感をうまく使いましょう。
おわりに
とても有意義なホール練習。
そう何回もあるわけではないので、一回一回を大切に使いたいですね。
普段の練習と環境が違うせいで、ドキドキしてしまいがちですが、ホール練習に行くときには確認することをリスト化していくと有意義に使えますよ。
それでは、今日も楽しく練習していきましょう!
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