防音室に住むという選択

こんにちは、石倉です。

突然ですが、防音室って使ったことありますか?

楽器などを練習する時に、音が外に漏れるのを防いでくれる部屋のことです。

実は、僕は防音室付きのマンションで暮らしています。

そこで、低音のでかめな金管楽器であるユーフォニアムを防音室で使うと、実際のところどうなのか、今回はお話ししたいと思います。

結論から言うと、防音室にもよりますが、音量−75dbくらいの防音室だと、全く音漏れを気にせずに練習できます。

目次

大変だった防音室探し

今住んでいるのはミュージションという防音賃貸マンションなのですが、実は防音室に住むのはこれが3回目になります。

人生一番最初の防音室生活は、高校生の時でした。

最初の防音室は音漏れが酷かった

高校生の頃、家から学校までかなり遠かった僕は、ちょうど2年生の時、高校の寮でもあった防音室付きマンションで一人暮らしを始めることになります。

もちろん金管楽器も大丈夫ですよ、と言われて入居を決めることに。

しかし、実際音を出してみると…。

かなりの音漏れ…涙

高校の寮なので、当然ながら下の階も上の階も同じ高校の仲間が住んでいます。

僕が住んでいた部屋は2階で、上にも下にも後輩が住んでいたのですが、
「先輩、昨日あのフレーズ練習してましたね」
なんて言われることもよくあったくらいです。

音漏れは酷かったですが、入居者全員が楽器をやっているおかげで「音漏れしてもお互い様だよね〜」という気持ちから、トラブルなどは特になく高校卒業とともに退居しました。

2回目の防音室では警察沙汰に!?

その後色々とあり、音楽大学の受験に落ちた僕は、1年間音楽大学の予備校に行くことになります。

予備校に行く間、練習場所に困ったため、2回目の防音室付きマンションに入居することを決めました。

前回は音漏れが酷かったので、今回はそんなことがないように、「金管楽器OK」「24時間演奏可能」の2つを条件に探し、良いところを見つけたんです。

今回は、安心して練習できるぞと思って、思いっきりユーフォニアムを練習することに。

ところが

ピンポーン。

突然、チャイムがなります。

誰かと思って出ると、そこにいたのはなんと警察の方でした。

「騒音の苦情がありまして…」

ウソみたいな話ですが本当の話です。

なんと、「24時間」「金管楽器」が演奏OKの物件なのに、騒音の苦情がきてしまったのです。

これには流石に凝りました…。

もちろんすぐに退居!というわけにはいかないので、時間帯に気をつけながら練習をすることに…。

ユーフォニアムは金管の中でも低音寄りのため、もっと気を遣わなければいけなかったようです。

−75dbはユーフォニアムの音量でも全く音漏れなし!

その後浪人時代が終わり、めでたく洗足学園音楽大学に合格することができました。
学校の防音室があるため防音室住みは一度やめて、通常の一戸建てに住むことに。

しかし、やはり「いつでも練習ができる」という環境の方がいいなと、ここで3回目の防音室探しが始まります。

もう二度と同じ失敗はしたくないと考え、慎重に慎重に探すことを決意しました。

そんな防音室を探している時、たまたま僕の恩師である先生のレッスンに行くことになるのですが、それがなんと今住んでいる防音賃貸マンション「ミュージション」だったのです。

そこで、ピアノの演奏を聴かせてくれた時、あまりの防音性能の高さにとても驚きました。

今まで住んでいた防音室とは比べ物にならないくらい、防音性能が高かった。

調べてみたら、−75db〜−85dbの性能があるとのこと。

地下鉄の車内が大体80dbくらいなので、あのうるささを無音にできるくらいと考えるとすごくないですか!?

他の防音室を調べてみても、ここまでの数値を出せるところはほとんどありませんでした。

「ここでダメなら諦めよう」

そんな気持ちで入居した僕ですが、想像通り、いや想像以上の防音性能…!

ということで、ユーフォニアムは最低−75dbくらいの性能がある防音室だと、音漏れを一切気にせず演奏できる、ということが分かりました。

おしらせ

ここでお知らせです。

僕が住んでいるミュージションの方とご縁があり、インタビューを受けることになりました。

https://www.musision.jp/testimonials/14552

防音室で演奏する上での詳しい話や、今までプロを目指す過程で散々挫折しまくった話など、
ざっくばらんに話しているので、ぜひご覧ください。

おわりに

楽器を演奏する人にとって、騒音問題はつきもの。

特に金管楽器となると、音量が出る分、演奏する場所にはとても気を遣いますよね。

今回は、「防音室に暮らす」ということが、楽器を演奏する人にとって少しでも選択肢の一つになればいいなと思い、書いてみました。

ぜひ参考にしてみてください。

それでは、今日も楽しく練習していきましょう!

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この記事を書いた人

1999年、長野県出身。
ユーフォニアム奏者、作編曲家として活動中。

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