こんにちは、石倉です。
今回は、僕が作曲し、曲名を決める時に考えていることを紹介します。
僕がいつも曲名を決めるときには、曲が完成してからのことがほとんどです。
曲名は作曲家にとって歌詞と同じ
僕は、もともと作曲を始めたときには、歌詞がある曲を作曲していました。
歌手のコブクロに憧れがあったこともあり、曲を作り、歌詞を書いて、ギターで弾き語りをするというのが僕の最初の作曲スタイルです。
最近は楽器のためのクラシック曲を作曲することが多いですが、実は最近書く曲にも、完成したあとに歌詞をつけたいなと思うこともよくあるんです。
しかし、楽器のクラシックの曲は当たり前ですが、歌詞はありません。
曲名というのは、楽器のためのクラシック曲にとって、唯一作曲家の「言葉」を残せる部分です。
だから曲名は、歌詞と同じ。
逆に言えば、曲名以外は音楽のみの勝負です。
僕は、音楽ですべてを表現したいと考えていますが、もし、その曲の中に歌詞を入れることができたら…。
一言だけ歌詞を入れられるなら…。
そんな気持ちで曲名を考えています。
フォントまで考える
ちなみに、曲を依頼されたときには、楽譜のフォントまでこだわっちゃいます。
せっかく作曲の依頼をしてくれたんだから、どんな曲なのか、楽譜の1ページ目からわかったら素敵ですよね。
例えば、蛍の寿命をテーマにした「蛍のいた川」という楽曲は、手書き風の少し悲しげなフォントをチョイス。
他には、コロナをテーマにした「FRAGMENT」という楽曲は(日本語で断片という意味)、無情で無機質に時が過ぎていってしまう様子を表したフォントに。
こんな細かいところも、実は考えて決めています。
曲をもらった人が少しでも曲のイメージを掴みやすいようにです。
おわりに
曲名は、作曲家にとって唯一の言葉が残せる部分です。
だからこそ、曲名からたくさんの人に僕の思いが伝わるように、これからも作曲を頑張ります。